「借金」や「負債」よりも「レディースローン」の方がいいですよね。
レディースローンを直訳すれば淑女(しゅくじょ)の融資となります。淑女とは「しとやかで上品な女性」という意味です。
何となく、ただのローンよりはソフトなイメージになると感じられます。
実態はどうあれ、ネーミングによって直感的にソフトに感じさせる事ができるのならば、消費者金融としての目的は達成されているのかもしれません。
「借金」や「負債」と言った言葉には悪いイメージが付きまといますし、消費者金融業者にもあまり良いイメージを持つ事はないかもしれません。
しかし、レディースローンという言葉だけで、何となく悪いイメージしか持てない世界を入りやすく考えてくれるのであれば、企業としては成功していると言えるのではないでしょうか。
日本で使われている外来語は、本来の言葉の意味からかけ離れた使われ方をする場合があります。
鉄筋コンクリートの集合住宅を「マンション」と言いますが、本来は「豪邸」を意味しますので集合住宅に使う言葉ではありません。
ニューヨークなどの一部を除けば豪邸は一戸建てが当たり前であり、何より部屋数が少ない住宅をマンションとは言わないのです。
「レディー」という言葉も「淑女」ですから、実際にはそれほど借金と縁のない恵まれた生活をしている女性を指す言葉です。
日本では単に女性を指す意味で使われていますが、淑女はお金に余裕がある人の事ですから変な組み合わせと言えるのです。
しかし、「レディースローン」という言葉は日本語として受け入れられており、「フィメールローン」や「ウーマンローン」というよりは、遥かに分かりやすいのかもしれません。
ただし、その中身は普通のカードローンと同じということを忘れてはいけません。